美容看護師と言えば、
- 給料が高い
- 夜勤が無くて楽
- 皆綺麗で華やか
- 仕事が楽しそう
といいったように良いイメージがある方が多いのではないでしょうか?
しかし、華やかな世界にも厳しくて大変な部分もあります!
私の友人のAちゃんが新人3ヶ月で美容看護師に転職した話
や美容看護師のメリット・向いている人については前の記事で書きましたが
https://good-shiba.com/%e3%80%90%e7%b5%8c%e9%a8%93%e8%ab%87%e3%80%91%e7%be%8e%e5%ae%b9%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%81%e5%90%91%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e4%ba%ba/Aちゃんから聞いた話や他の看護師の体験談をお伝えしていきます。
この記事を読むとこんなことが分かります
- 美容看護師のデメリット
- 美容看護師の仕事で大変なこと
- 美容看護師に向いている人・向いていない人
- デメリットがあっても美容看護師になるメリット
これらの内容を知っておくことで、美容看護師に転職する前の不安を解消でき、転職したあとに「こんなはずじゃなかった…」と後悔することを防ぐことが出来ます
この記事を読めば美容看護師に転職した時のギャップを防ぐことができます
美容看護師のデメリット
看護師としてのスキルが身に付かない
美容クリニックで実際に行う看護技術はかなり限られています。
採血・点滴・注射や手術の介助はあるものの、病気の患者さんに何かをする訳ではないため実習やこれまでの病棟での看護スキルは忘れ一般病院では当たり前の看護スキルが低下、あるいはスキルが身に付かない可能性があります。
全身麻酔を扱うような大きな手術が頻繁にあり、全身状態の管理など手術室看護の知識や技術がしっかりと
身に付くようなクリニックであればよいのですが、クリニックによっては脱毛や美容皮膚科名のクリニックもあります。
そういったクリニックで働いていると看護技術は低下していくことがあるので、気持ち的に再び病棟に戻ろうとは思わないというのが現状です。
私の友人Aちゃんも
美容クリニックでの経験は看護師としての経験として見られないと言われました。
資格を活かして働くといった点では良いですが、もう臨床に戻るのは難しいと思っています。
と話していました。ただ、Aちゃんの場合はもともと看護師免許を活かして働きたく、もともと美容にとても興味があったのでAちゃんにとって美容クリニックはぴったりの職場だと言えるでしょう
看護師のお悩み掲示板の回答でも
やはり、サービス業だから病棟の看護とは全く違いますよね。
私も一時期美容にいましたが、「看護がしたい」といって辞めていく人はたくさんいましたもん。
その代り水に会う人はずっといるよね。長くなってくると売り上げを気にしたり、自分も美容オタクみたいになってる。好きな人にはいい職場だと思うな。
https://www.kango-roo.com/ca/topics/12389/
せっかく学校で看護を学んだのだから、”看護がしたい”と思うのは自然なことなのかもしれませんね。
ただ、「本当に美容が大好き!!」と言う方にとって美容看護師は天職なのかもしれません。
Aちゃんがいう通り、一般病院からすると美容クリニックでの看護経験は看護師としての経験年数には加算されないケースがよくあります。
しかし、実際は本人のやる気によっても変わってくるようです。
注射や点滴が多いクリニックであれば、そのスキルはキープできますし、潜在看護師とは違い美容クリニックであっても看護師として働いていることに変わりはありません。
また、看護師としてのスキルが身に付かないという点では、耳鼻科や眼科、保健師などでも同じことが言えます。
病院によっては「美容クリニックの看護師でも点滴や注射などの基本的な看護技術はできる人が多い」ということを分かっており、転職の際にそこを考慮してくれるところもあります。
なので、「若いうちは美容看護師として華やかな仕事をしたいけど、いつかは病棟に戻りたい」と思っている方は、注射や点滴などの看護技術の多いクリニックで働き、再び病棟に戻った時には勉強し再び臨床で働くことはできます。
営業ノルマがある
美容クリニックによっては看護師一人ひとりにノルマが課せられていることもあります。
営業が苦手な人が、ノルマが厳しいクリニックに就職すると精神的な負担が大きいです
ノルマを課しているクリニックほど給料が高い傾向にありますが、契約が取れない自分自身が負担を感じてクリニックに居づらくなる可能性が考えられます。
営業に自信がない場合は、ノルマがない美容クリニックや、ノルマがあっても給料への影響が少ないクリニックに行くことをお勧めします。
土日休みを取りづらい
美容クリニックは基本的にサービス業なので土日は予約が込みやすく、かなり休みが取りづらいです。
クリニックによっては日祝が定休日のところもありますが、平日を定休日にしていたり、シフト制のところが多いです。
また、春休み、GW、冬休みなど、世間が連休の時期は美容クリニック繁忙期になります。
そのため、基本的に連休中や連休前に休むことはNGになります。そうでなくても、休みを取りづらいです。
このように、世間が休みの時は基本的に休みを取り辛いと思っておいた方が良いです。
クレーム対応がある
美容クリニックでは患者さんからクレームが入ることがあります。
クレームは受付や、カウンセラーが対応することもあれば、内容によっては看護師が対応することがあります。
- 脱毛の照射漏れ・火傷に関するクレーム
- 腫れが収まらないなどの症状に関するクレーム
- 効果が出ない
- イメージと違った
契約内容に関するクレームであれば契約を取ったスタッフ、施術に関するクレームであれば施術を担当した看護師が対応します。
患者様は高い料金を払って施術や手術を受けるので事前に契約内容や施術内容の説明をしっかりと行っていたとしても不安になりやすかったり、神経質になりやすい傾向にあります。
クレームがあった場合、電話や来店された際に患者様の不安な気持ちを受け止めて丁寧に説明を行えば納得して頂ける方が殆どです。
それでも改善しない場合は、薬をお渡ししたり、一回分の施術のサービスを行ったり、再手術、返金などで対応します。
しかし、何よりも大切なことはクレームが起こらないようにきちんと説明をしておくことです。
どれだけ患者様に適切な治療内容の提案ができるかが大切と言えます。
上下関係が厳しいクリニックもある
美容クリニックでは、看護師としての経歴にかんけいなく入った順で先輩後輩がきまります。
最初は施術の練習を行わなければならないのですが
先輩に練習をお願いする場合は
「○○の施術の見学に入らせて頂いてもよろしいですか?」
「○○の練習をさせて頂きたいのですが、ご都合のいいお時間ありますか?」
などと言葉を選びながら一つ一つ確認することが必要になります。
特に新人のうちは施術を練習する時は何日も前から自分で予約状況を確認し、空きがある時を見つけて練習を見てもらう先輩とモデルになってもらう先輩の都合のいい時間を確認して練習をお願いする。
という風に自分から行動することが必要になってきます。
美容看護師の仕事で大変なことは?
病棟とは違う価値観のギャップ
美容皮膚科メインのクリニックや脱毛メインのクリニックなどはレーザー照射がメインの美容クリニックもあります。
そういったところでは、病棟看護師歴が長い人にとって「看護」をやっている感覚がなく、ただのルーティン作業に感じられて飽きてしまったりやりがいを感じられなくなってしまう人もいます。
病棟看護師との仕事内容のギャップに耐えられなくて、1か月以内に辞めてしまう人も…
看護師の掲示板でも
1ヶ月以内にやめる人多かったです。
私の友達も二週間でやめてましたね
https://www.kango-roo.com/ca/topics/12389/
このような意見がありました。
看護をしたい!と思っている方はこんなはずじゃなかった…と思ってしまのかもしれませんね。
また、美容クリニックでは接客サービス業がメインになります。
病棟看護師の時とは違う、接客サービス業ならではのコミュニケーションスキルや営業スキルが必要になります。
病棟では注射や点滴を失敗しても再チャレンジをさせてもらえますし、クレームにつながることも滅多にありません。
しかし、美容クリニックは1回失敗しただけで「担当を変えて下さい」という患者さんもいます。
こういった点からも病棟の時よりも注射や点滴のプレッシャーは大きいと言えます。
覚えることが多くて大変
脱毛メインのクリニックであれば、覚えることが比較的少ないので楽ですが、美容皮膚科や美容外科であればレーザーなどの美容医療機器での施術や手術などの種類が多いほど覚えることは多いです。
ほとんどの場合、大手美容クリニックは扱う治療メニューが多いので覚えることは多いですが、その分美容看護師としての知識や技術も幅広く身に付きます。
意外と体力勝負
美容クリニックの業務内容は病棟に比べたら楽、というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際は患者さんの部屋の案内、使用した部屋の片づけや次の部屋の準備、手術の準備や介助、レーザーなどの機械の施術など、歩き回ったり立ちっぱなしになることが多いのです。
特にレーザーの施術や手術の介助は立ちっぱなしの時間が長く、大きい手術の場合手術時間も長くなるので体力は重要です
それでも美容看護師はメリットが多い!美容看護師を理解しておけば転職でギャップに怯える必要はない!
ここまで、美容看護師のデメリットや大変なことをお伝えしてきましたがこのようなデメリットを把握しておくことで美容クリニックに就職してからの後悔を防ぐことができます。
転職後に後悔する人は「給料が高い」「残業がない」などの条件面ばかりに注目し、そのほかの美容クリニックの特徴を理解していなかったのだと言えます。
美容が好きであることを前提として、「土日休みをとれるのか」「営業ノルマはあるのか」「接客サービスがメインであること」「施術のプレッシャーが病院よりもあること」など美容クリニックの特徴を把握すること、
そして自分の中で譲れない条件や自分がなりたい美容看護師像などを明確にした上で、美容クリニックの求人を細かく見ていきましょう。
最後に、美容クリニックはデメリットや大変なことなどを含めても美容が好きな方であればやりがいのある仕事だと言えます!
最後までお読み頂きありがとうございました。