「病棟に勤務したけど忙しすぎて合わない…」「プライベートと看護職を両立させたい…」
といった悩みを抱える方にとっては、大学病院のような場所でバリバリ働くことよりも
シフトに融通が利いたり、それほど忙しくない場所で働きたいと思いますよね。
私も病棟が合わず、病棟勤務中「もっとゆったりと働きたい…」と思ったものでした。
新卒で就職するときは「総合病院で!!」というイメージが強いですが
色々なことに敏感な私たち繊細看護師たちにとって、鳴りやまないナースコール、余裕のない先輩看護師からの圧力…と急性期病棟は合わないものです。
それは決してあなたが悪いわけではなく。合う合わないがあるのです。
看護師の働き方は様々なので日勤だけで働く職種や非常勤で看護師資格を活かして十分に稼げる職種など、実は希望に合わせて働くことが出来ます。
そして、あなたの繊細さを活かした働き方が必ずあります。
今日は、意外と知られていない多様な看護師の働き方を紹介したいと思います。
一つ一つ丁寧に教えます!
看護師の多様な働き方6選
クリニック勤務
クリニックは主に内科や眼科、耳鼻科などの単科で、そこまで大きくない地域に根差した病院での勤務を指します。
- ワークライフバランスが確保しやすい
- 休みが固定されているので予定が立てやすい
- 年末年始や夏休みにまとまった休みが取れる
- 急変対応などの精神的な負担が少ない
- 病棟と比べて残業が少ない
- 看護師の人数が少ないので小さいコミュニティに入らなければならない
- 看護師の人数が少ないので緊急で休みを取りたくなった時のシフトの代わりを探すのが難しい
- 清掃や書類整理といった看護師以外の仕事がある
といったメリットとデメリットがあります。
実際に病棟からクリニックに転職した友人も、「生活リズムが整って体としては凄く楽になった」という反面、「苦手な人が1人いて勤務が被ると少し疲れる」と言っていました。
どこの職場にも自分と合わない人というのはいるものですが転職する際は
在籍する看護師の年齢層や新しく入職した人が継続して働けているのかなど注意してみていきたいですね。
美容クリニック
美容クリニックとは、美容医療を専門に扱う医療機関のことです。
ケガや病気を治す医療機関とは違い利用者さんの見た目を綺麗にすることが目的となります。
美容クリニックは入院施設がないため夜勤がないのに給料が高いといったメリットがあります。
- 夜勤や残業がないため生活リズムが整う
- 給料の水準が高い
- 人の命に関わることが少なく、精神的に楽
- 高額な治療や化粧品が格安で手に入る
- 看護師としてのスキルが身に付かない
- クリニックによっては営業ノルマがある
- 土日休みを取りづらい
美容クリニックのメリットや向いている人についてはこちらにまとめました
美容看護師のデメリットとその対策についてはこちらの記事で丁寧に解説しています。
デイサービス
デイサービスは要介護1以上の方が利用できる介護保険の在宅介護サービスです。
利用者はデイサービスセンターに通って、身体機能の維持・向上のためにリハビリを行ったり、他の利用者との交流を通して孤独感の予防や認知症予防を図ります。
また、在宅で介護を行う家族のレスパイト目的での利用もあります。
- 規則的な勤務形態なので生活リズムを整えやすい
- ゆったりとした職場が多い
- 精神的な負担が少ない
- 病棟のような勤務以外の勉強会がない
- 夜勤がないので給料が低くなる
- 看護スキルの向上が見込みにくい
- 小さな企業や法人が運営しているデイサービスでは、雇用の安定感が欠ける
デイサービスは生活のリズムを整えやすく、ゆったりと働くことが出来ますが
看護技術の向上や小さな法人が運営しているデイサービスでは安定性にかけるというのが特徴ですね。
転職先を決める際は、法人の規模や母体の安定性などをしっかりと見極める必要がありますね。
訪問看護師
訪問看護師とは利用者宅へ訪問し、主治医が作成する「訪問看護指示書」に基づいて、療養上のお世話や医療処置などのケアを行うサービスです。
仕事内容は利用者への医療処置やターミナルケアなど多岐にわたり利用者やそのご家族の相談対応やメンタルケアも重要な仕事の一つになります。
また、訪問看護は病気や障がいのある方も利用可能なため利用者層も乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層が対象となっています。
- 一人一人の利用者とじっくりと向き合うことが出来る
- 夜勤がないのに、高収入を目指すことが出来る
- 働く時間の融通がきく
- オンコール対応があるため緊急時呼び出される可能性がある
- 的確な判断を求められるため責任が重い
- 夏場や冬場は移動が大変
訪問看護は病棟ではできなかった一人一人とじっくりと向き合った看護を行うことが出来る、勤務時間の融通が利くというメリットがあります。
デメリットとして夜勤がない代わりにオンコール対応というものがあり、担当の日にはいつでも出勤できる準備をしておく必要があり、負担に感じる人も多いようです。
また、訪問看護は基本的に自分ひとりで業務にあたるためその場で判断を求められることもあり負担に感じることもあるでしょう。
しかし、最近では電話やチャットで支持を仰ぐことが出来るフォロー体制が整っている事業所がほどんどで、そういった負担は軽減されている傾向にあります。
もし、訪問看護看護師を目指している場合はオンコール体制やフォロー体制について確認しておく必要があります。
夜勤専従
夜勤専従は、病院勤務において日勤勤務が一切なく夜勤だけを行う業務形態のことです。
ナースコール対応、点滴、採血、カルテ整理などの日勤業務に加え、夜勤特有の1~2時間おきの「巡視」「体位交換」という業務を行います。
- 給与が高い
- 昼間の時間を自由に使える
- 出勤日数が少ない
- 常勤求人が少ない
- 体調面での負担が大きくなる可能性がある
- 職場によっては業務量が多い可能性がある
通常の給与に夜勤手当が付きますので給与が良く、夜勤のみなので必然的に出勤回数が9~12回程度になるためプライベートの時間を確保しやすいという特徴があります。
しかし、非常勤勤務の募集がほとんどなので、常勤で働きたい方は希望にあった求人を探すのが大変にある可能性があります。
また、日勤より少ない人数で多数の患者さんをみるため職場によっては負担が増えてしまう可能性もあります。
企業看護師
企業看護師とは医療機関ではなく一般の企業で働く看護師のことを指します。
大規模な企業では看護師が常在し、企業で働く人の医療的、看護的なサポートを行うことがあります。
また近年、医療機器メーカーや品質管理の仕事など医療機関以外での看護師でのニーズは増えています。
働き方としては基本的にはオフィスで働く人と同様で9時~17時で週休2日制です。
- 日勤のみ、土日祝日休みでライフワークバランスが取りやすい
- 医療行為が少なく精神的に楽
- 看護師の人数が基本的に1~2人なので人間関係に悩まされない
- 医療現場への復帰が難しい
- 収入が減る可能性がある
- 看護師の人数が少ないので判断が求められる
- 病院では求められなかったスキルが必要なことがある
企業看護師のメリットは夜勤がないためワークライフバランスを取りやすいことです。
仕事と私生活のバランスを取りたい方には理想的な職場でしょう。
しかし、夜勤をしないことによって収入が減る可能性があります。また常勤での求人が少なく、コールセンターやイベントナース等はアルバイトとして雇用されることも多く、年収が減る可能性があります。
また、求人数が少ないため競争率が高く、パソコンのスキルなどが必要になってくるという特徴もあります。
まとめ
看護師には多様な働き方があるので、今の職種に合わないと思ったら、他の職種を探すのもストレスなく看護師として働き続けるための方法です。
しかし、働き方が多様な分求人内容を見ただけでは自分に合っているのかわからないということもありますよね。
そんなときは、転職エージェントを頼ってみるのも手です。
転職エージェントの方は地域の求人情報に詳しく、また自分の将来の働き方まで踏まえて求人を探してくれます。
気になった方は無料で相談できるので登録しておくだけでも絶対に損はしないですよ!
ここまでお読みいただきありがとうございました!